VPNで何が出来るの？知らないと損する8つの活用法を紹介

VPNって何ができるの？

そんな疑問を持つあなたに向けて、この記事ではVPNの基本から応用までをわかりやすく解説します。

実はVPNを使うことで、海外限定の動画視聴やネットの安全対策、さらには航空券を安く買う裏ワザまで、日常生活がグッと快適になるんです。

この記事を読めば、あなたにとってVPNが「何ができるツールなのか」がハッキリ分かり、今日からすぐに活用できるようになりますよ。

海外・国内どこからでもサイトを利用できる

Webサイトによっては、地域制限によって海外からのアクセスや日本からのアクセスを制限している場合があります。

VPNを使用すれば、この地域制限を回避してサイトにアクセスできるようになります。

日本にいながら海外の動画やサイトを楽しむ

VPNを使うと、日本からでは本来アクセスできない海外のコンテンツを見ることができるようになります。

例えば、ある国だけで見られる動画配信サービスやニュースサイト、ショッピングサイトなども、VPNを通じてその国のサーバーに接続すれば、日本からでも利用可能です。

これは、VPNがインターネットアクセス元を、別の国にいるように見せかけることができる仕組みだからです。

これによって、普段は見られない映画や情報を、日本にいながら楽しめます。

海外でしか見られないNetflix作品（ジブリなど）を見る

Netflixの映画やドラマは、国ごとに配信されている作品が違います。

例えば、スタジオジブリの映画は日本のNetflixでは見られませんが、イギリスやカナダなどでは見られることがあります。

海外のサーバーを経由すると、日本にいながらも、海外でしか配信されていない作品が表示されるようになります。

海外のスポーツ中継をリアルタイムで観戦する

VPNは、海外のスポーツをリアルタイムで観戦したい人にもぴったりです。

スポーツの放映権は国によって契約が異なるため、日本では高額な有料放送でしか見られない試合が、海外では無料または非常に安価な料金でライブ配信されているケースが珍しくありません。

VPNでその国のサーバーにつなげば、その国の公式配信を見られる場合があります。

例えば、特定のサッカーリーグやモータースポーツの試合を、VPN経由でその国の公式ストリーミングサイトにアクセスして観戦するといった活用法があります。

海外から日本の動画サービス（TVerなど）を見る

海外に旅行や留学、仕事で行っているときに、「日本のドラマやバラエティが見たい」と思うことがありますよね。

TVerやABEMAなどの無料配信サービス、プライムビデオなどの有料サービスも、VPNを使えば視聴が可能です。

これらのサービスは、著作権などの理由から日本国外からのアクセスを制限（ジオブロック）しています。

そこでVPNで日本のサーバーに接続すれば、「日本からアクセスしている」と判断され、海外にいても問題なく見られるようになります。

ネット規制がある国でもSNSやWebサイトが使える

中国をはじめとする一部の国では、政府の方針によってGoogleやX、Instagram、LINEといった日常的に使うWebサイトやSNSへのアクセスが厳しく制限されています。

このような規制下でも、VPNを使えば自由にインターネットを利用できます。

VPNが通信内容を暗号化し、接続先の国を変更することで、検閲の対象にならずに済むのです。

たとえば、中国でもVPNを通じてアメリカのサーバーに接続すれば、YouTubeやFacebookも利用できます。

ただし、こうした国の中にはVPNの使用自体を規制しているところもあります。

インターネット通信を保護し、セキュリティを高める

インターネットを使っていると、気づかないうちに自分の個人情報が他人に知られてしまうことがあります。

そんなときに役立つのが「VPN」。

VPNを活用することで、インターネットをより安全に利用できるようになります。

カフェや空港のフリーWi-Fiを安全に使う

外出先でよく使う無料Wi-Fiは便利ですが、安全面では危険な場合があります。

VPNを使えば、そんな危険から自分を守ることができます。

通信の”のぞき見”による情報漏洩を防ぐ

無料Wi-Fiの中には、通信内容が暗号化されていないものも多く、近くにいる第三者があなたの通信をのぞき見る可能性があります。

ですがVPNを使えば、スマホやパソコンの通信が暗号化されます。

たとえ悪意のある人が同じWi-Fiを使っていても、中身を見ることはできません。

ネット上でのプライバシーを守る

VPNはウェブサイトの閲覧履歴などのオンライン活動の追跡を防ぎ、身元を匿名化することで、インターネット利用時のプライバシーを保護します。

追跡型広告や位置情報の漏洩が気になる人には特に効果的です。

しつこい広告の原因になる追跡をブロックする

インターネットを閲覧している際に、一度見た商品が何度も広告として表示される経験はありませんか？

これは、あなたのオンライン行動を「トラッキング」し、広告会社が情報を収集しているためです。

VPNを利用すると、あなたのIPアドレス（インターネット上の住所に例えられるもの）が別のものに置き換わるため、追跡されにくくなります。

さらに、通信が暗号化されることで、どんなサイトを見たのかも分かりにくくなるメリットがあります。

広告を完全に止めたい人は、VPNに加えて広告ブロッカーを使うと、もっと効果的です。

Torrentを匿名性を高めて利用できる

Torrentは便利なファイル共有手段ですが、利用者同士が直接接続するため、あなたのIPアドレスが相手に表示されてしまいます。

つまり、誰がどのファイルを使っているかが分かってしまうんです。

VPNを使えば、IPアドレスが隠され、通信内容も暗号化されるので、安心して使うことができます。

さらに、「ノーログポリシー」（通信記録を残さない）を掲げるVPNサービスを選択することで、一段と安全性を高められます。

VPNを使っておトクに節約する

VPNを使えば、世界各国の「物価の違い」を利用して、航空券やホテルなどの予約を、日本で予約するよりもお得に利用できる可能性があります。

多くの航空会社や旅行予約サイトは、ユーザーのIPアドレスから地域を判断し、物価や購買力に合わせた料金を提示しています。

この「地域別価格設定」によって、日本のように物価が高い国からアクセスすると、他国よりも割高な価格が表示されがちです。

さらに注意したいのが、「ダイナミックプライシング」という仕組みです。

これは、一度検索したユーザーの行動を追跡し、再度訪問した際に価格が引き上げられることがある、というものです。

VPNでIPアドレスを切り替えながらシークレットモードでアクセスし、クッキーを削除することで、こうした値上げを回避できます。

以下は、VPNを使って価格差が生まれやすい代表的な接続国の例です。

接続先の国	価格が安くなりやすい理由
インド	物価が低く、現地価格が全体的に安いため
アルゼンチン	通貨の価値が下がっており、価格設定が低め
トルコ	海外向け価格と現地価格に大きな差があるため
マレーシア	東南アジア圏の価格帯がリーズナブルな傾向にあるため
フィリピン	購買力が低いため、観光サービスが安価に設定されやすい

仕事やリモートワークで活用する

自宅や出張先で仕事をする際、会社のファイルやシステムにアクセスすることがありますよね。

VPNは安全な通信環境を確保したいときに役立ちます。

多くの企業が、社内ファイルサーバーや業務システムなどへのアクセスにVPNを導入しています。

VPNを使えば、第三者にデータを盗み見られることなく、安全に社内ネットワークへ接続できます。

さらに、離れたオフィス同士を安全につなぐ手段としてもVPNは活躍します。

専用回線を引くよりもコストを抑えつつ安定したネットワークを構築できるため、拠点が多い企業にとって大きなメリットとなるでしょう。

海外の情報リサーチに活用する

WebサイトのコンテンツやGoogleなどの検索結果は、アクセスする国によって異なります。

そのため、日本にいながらにして海外の情報を入手するには、VPNが役立ちます。

現地のリアルな検索結果の取得

Webサイトやオンラインサービスの中には、特定の国からのアクセスしか許可していないものが数多くあります。

例えば、日本で見る情報と、アメリカやヨーロッパで見る情報は、実は違っていることがよくあります。

VPNを使えば、特定の国のIPアドレスを使用でき、その国の人と同じ条件で検索できます。

検索エンジンだけでなく、SNSのトレンドにも地域差があります。

情報統制や検閲の回避

国によっては、政治的理由などでSNSやニュースサイトへのアクセスが制限されていることがあります。

VPNを使えば、こうしたブロックや検閲を回避して、自由にインターネットにアクセスできます。

これは、記者や研究者が現地のリアルな情報を調べる際にも重要です。

例えば、その国で実際に発信されているSNSの投稿や、政府とは異なる立場のメディアの記事を読むことで、より深く現地の事情を理解できます。

国ごとのWebサイトの表示や検索順位を確認する

AmazonなどのグローバルなWebサイトでは、アクセスする国によってページのデザインや商品が変わることがあります。

たとえば、同じ「スマートフォン」と検索しても、日本のAmazonとアメリカのAmazonでは、表示される商品がまったく違う、ということもあります。

VPNで接続先の国を変えると、その国のユーザーと同じページを見られるようになります。

これによって、

• どんな言葉や表現が使われているか
• ページのデザイン（UI）はどうなっているか
• ページの読み込み速度は問題ないか

といったことを実際のユーザー目線でチェックできます。

さらに、Googleの検索結果の順位も国ごとに変わるため、VPNを使えば、現地の検索でどのサイトが上位に出てくるかも確認可能です。

ネット環境をもっと快適にする

DDoS攻撃などのネット攻撃を防ぐ

オンライン対戦では、相手が悪意を持ってDDoS攻撃（大量のデータを送って回線を止める攻撃）を仕掛けてくることもあります。

VPNを使えば、自分のIPアドレスを隠せるため、相手は攻撃ターゲットを特定できません。

また、通信が暗号化されているので、個人情報の流出やハッキングのリスクも軽減できます。

通信会社の速度制限を回避し、速度を改善する

動画視聴中やゲームプレイ中に、「なんだか遅いな…」と感じたことはありませんか？

それは、インターネット会社がスロットリング（通信制限）をしている可能性が考えられます。

スロットリングとは、例えば「インターネット使用量が多いユーザー」や「動画・ゲームなど特定のサービスを利用するユーザー」の通信速度を意図的に遅くする仕組みです。

VPNを使うと通信内容が暗号化されるため、インターネット会社は「ユーザーが何をしているのか」を把握できなくなります。

つまり、スロットリングを回避して安定した速度でインターネットを利用できるようになります。

すべてのプロバイダがスロットリングを実施しているわけではありませんし、VPNサーバーが混雑していれば、かえって速度が低下することもあります。

VPNに関するよくある質問

VPNってそもそも何をするものですか？

VPN（バーチャル・プライベート・ネットワーク）は、ネット上での通信を暗号化し、第三者に内容を見られにくくする仕組みです。

同時に、あなたのIPアドレスを隠すことで、身元や位置情報も分かりにくくします。

VPNを使えば、ネットの履歴は完全に隠せますか？

VPNを使えば、ネットの履歴はプロバイダや周囲の人からは見えにくくなります。

ただし、Googleアカウントにログインしていたり、マルウェアに感染していた場合などは履歴が残る可能性があります。

無料VPNを使っても安全ですか？

無料VPNの中には、通信内容を記録したり、データを第三者に売るものもあります。

安全性を重視するなら、信頼できる有料のVPNを選ぶのが安心です。

VPNは家のWi-Fiでも使ったほうがいいの？

はい、自宅のWi-FiでもVPNの利用はおすすめです。インターネット会社はあなたの通信履歴を見ることができるからです。

VPNを使うことで、より安全にネットを使えるようになります。

VPNを使うとネットが遅くなるって本当？

一部のVPNでは、通信が少し遅くなることがあります。特に無料VPNや混雑したサーバーを使うとその傾向があります。

通信速度を重視するなら、高性能なサーバーを持つ有料VPNを選ぶとよいでしょう。

VPNはどんなときに使うと便利ですか？

公共Wi-Fiを使うとき、海外から日本の動画サービスを見たいとき、プライバシーを守りたいときなどに役立ちます。

インターネットをより安心して使いたい方には、VPNの利用が効果的です。

まとめ

VPNを使えば、日本にいながら海外の動画やスポーツ中継を楽しめるほか、海外からTVerなどの日本のサービスも視聴可能になります。

また、公共Wi-Fiでの通信を暗号化して情報漏洩を防ぎ、オンラインプライバシーも保護。

さらに、航空券やホテルの価格比較、企業の安全なリモートアクセス、現地情報の取得といった面でも活用できます。

DDoS攻撃の防御や通信速度の改善にも役立つため、ネット環境をより安全かつ快適に整えたい人には必須のツールです。